アニマ装置 with Tomohiro Okazaki

クリエイションギャラリーG8にて開催した<第25回亀倉雄策賞受賞記念 岡崎智宏 個展「STUDY」>にて「アニマ装置」の機構設計・制作をnomenaが担当しました。今回岡崎さんが作るスタディを実空間に取り出す試みとして、さまざまな機構を試作実験し新しいアニメーション装置として制作しました。

「アニマ装置」は、カード状の静止画がコンベアで運ばれながら、見る人に仮現運動を引き起こすよう構成されています。フィルムにせよパラパラ漫画にせよデジタルデータにせよ、動画に含まれる静止画はひとつながりのものとして固定されていますが、この装置ではそれがバラバラになり得る構造になっています。粛々と決められた動作を繰り返す装置が、カードを順に送り出すことでアニメーションが見える。時々カードがひっくりかえったりしてアニメーションにエラーが起こる可能性を孕みつつ、健気にループ再生を実空間で再現する様子には、謎の愛嬌が感じられます。

Year :

2024

機械設計 :

杉原寛

今村知美

武井祥平

中路景暁

Photo :

Masanobu Nishino

Tag :

With nomena

Installation

Mechanism